humgfk’s blog

趣味(主に旅行)について書きます

CFA Level 1 2023/11を受験しました

画像の中にあるCFAのロゴは一応消しています。

目次

動機

金融の仕事についていますが会計および基礎的な経済の知識に乏しく、会計も勉強したいと思っていました。ただ勉強しても自己満で終わってしまうので、CFAを受けることによってだらだら時間をかけず期限を決め、客観的に理解していることの確認をしたかったというのが主な動機です。

結果

無事合格しました。受験者の90%以上には入れなかったですが、もともと目指していなかったのでよしとします(負惜しみ)。

試験結果の相対的な位置


数理的手法(Quantitative Method)とデリバティブ(Derivatives)が低いのは反省です。財務諸表分析(Financial Statement Analysis)は頑張ったつもりでしたが、芳しくない結果です。経済(Economics)は勉強しているときからしょうもなと思っていたのでどうでもよいです。

分野ごとの得点の相対的な位置

 

勉強方法

ネットに転がっている受験記を見るとSchweserだの何だのとCFA Institute Prep Providers(CFA公認の予備校)による勉強教材を利用しているみたいですが、それらの受験記にも書かれている通り、かなり高い。 CFAが公式の教科書のpdfを無料でダウンロードできるようにしてくれている上、教科書および付随する章末問題と模擬試験がまとまったオンラインの学習ツールLES(Learning Ecosystem)を提供してくれています。 CFA公式の教科書の紙版はAmazonで購入できるのですが、こちらもまた高い。 そのため、LESのみで頑張ることにしました。

LESで勉強し始めて最初に思ったのは、「なんだこのクソ教材は」です。執筆者はCFAを取得している人達でときたま博士号を持っている人もいたのですが、文章のレベルが低いように見えました。如何に金融機関が出す英語論文の言語の質が高いか認識させられました。金融初めての人にも分かりやすいように書こうと意識しているのかもしれませんが、その意識のせいで初心者だけでなく読む人全員に分かりづらくなっている気がします。こんな教材ならそりゃ予備校の教材使うわ、と納得しました。

具体的な勉強方法としては、LESを使って教科書を読み、付随する問題を使って理解度の確認を行いました。教科書を読み重要なところはメモとったりしていましたが、見返すことはほとんどありませんでした。試験範囲が決まっている試験では、とにかく問題を解いて間違えたところを復習し、再度問題を解くという間違えながら覚える作戦が非常に有効かつ効率的です。

問題は全ての章のものを解きましたが、教科書は倫理と数理手法、デリバティブの部分は最初から読まないと決めていました。 倫理は退屈な文章が延々と書かれており、とてもじゃないが試験準備期間に時間的にも精神的にも読み終えられない、高い倫理観を持っているからいける()と判断し、問題を解きその解説を読んで覚えました。 数理手法とデリバティブは仕事で関与しているので勉強しなくてもいけるだろうと高を括っていました。

LESでの勉強実績


試験の2か月ぐらい前になると模擬試験が解禁されます。通常は2回分ですが、追加で購入することも可能(Practice Pack)です。私は金を払いたくなかったので通常分のみです。 模擬試験が解禁された段階ではまだ教科書を読み終えていませんでした。 なんとか試験の1か月前に教科書を読み終え、試験の2週間前までに問題を解き終え復習までしました。 そしてようやく1つ目の模擬試験を解きました。 模擬試験が解禁された後にCFA協会からメールが来ますが、本試で合格したいなら70%目指そうとのことでした。

模擬試験に関するメール


1つ目の模擬試験の結果は以下の通りです。 倫理(Ethical and Professional Standards)もう少し頑張りたい、数理手法(Quantitative Methods)意外と間違えてる、経済(Economics)やば、という感じです。

模擬試験1前半


企業発行体(Corporate Issuer)とポートフォリオ運用(Portfolio Management)はもう少し頑張ろう、デリバティブ(Derivatives)まじかという感じでした。

模擬試験1後半


1つ目の模擬試験の復習をし、間違えた問題に関連した部分を再度見直した後、2つ目を解いたのは試験の1週間前でした。

模擬試験2前半

 

模擬試験2後半


ため息をつき、頭をリフレッシュさせて間違えた問題の復習をし、まぁ何とかなるだろと楽観的な気持ちで試験に臨むことにしました。

模擬試験結果まとめ


結局、

  • 公式の教科書(倫理と数理手法、デリバティブ以外)とそのメモ
  • 公式の教科書に付随する章末問題
  • 公式の模擬試験2回分

をやりました。

勉強時間

勉強時間は計測していないのでわかりません。 平日は仕事の残業にもよりますが、平均的には21時~23時で勉強していました。 残業が長く22時~23時半の時もあったり、仕事で疲れて勉強しない日もありました。 休日は頑張れるだけ勉強していました。1日中LESの画面を開いていることもありましたが、このような日は開いているだけでボーっとしていたり別のことをやっている時間が長かったような気がします。

費用

無駄に高いです。

CFAの受験は初めてでしたので初回の登録料(CFA Program Enrollment)で350 USDと、本来CFA Level 1の受験料は1250 USDですが早期申込(Early Registration)で350 USD引きの900 USDを合わせて計1250 USDかかりました。早期申込受験料の内訳が、デジタルの教科書および学習ツール(CFA Level 1 Digital Curriculum and Study Tools)で150 USD、試験の申込料(Exam Registration)で750 USDとなっています。

CFAへの支払いの領収書


2023/01は144 ~ 145 JPY/USDですが、申し込んだ4月は137 JPY/USDだったんですね。それにしても1回の試験で17万は高すぎ...

CFAへの支払いのクレジットカードの明細

受験申込から結果発表までの流れ

オンラインで受験申し込みをし、クレジットカードで決済すると試験日と試験場所を決めてとメールが来ます。

Welcomeメール


試験日は5営業日ぐらいの枠から選択します。 早い者勝ちなので申し込んだらすぐに日程を決めるべきです。 CFA協会からも早く日程決めてねと何度か催促メールが来ます。 日程を決めたらリマインドメールが届きます。

日程のリマインド

試験日程が近づいてくると、試験の持ち物の確認に関するメールや受験時の画面操作の練習についてのメールが届き、試験が迫っていることを教えてくれます。画面操作は難しくはないですが、練習しておくとよいと思います。 そしていざ試験を終えると直ちに、回答を受領し試験は完了ですというメールが来ます。

受験完了メール

受験を終えてから1か月ほど放置された後に、結果発表の日時が公表されます。2023/11 Level 1の試験は10 January 9:00 a.m. ETです。ETはアメリカの東部標準時で、日本時間とは14時間の時差があります。そのため、日本時間での結果発表日時は2024/01/11 0:00になります。 メールにSave your workとあるように、試験結果が発表されるまでは学習教材にアクセスできますが、試験結果が発表されてからは学習教材にアクセスできません。私はCFA公式の教科書のpdfをダウンロードし損ねていました...一生の不覚!!(海のリハク風)

結果発表の日時

2024/01/11 0:00の予定でしたが、実際は合格者には早く送られてくるようで2024/01/10 22時に合格メールが来ました。合格率は35%だったようです。Bloombergは他に書くことがないのでしょうか。中身のないCFAについての記事を出しています。

格通知(速報)


この通知のhereをクリックすると下のようなサイトに飛び、結果に載せた図がpdfで得られます。

結果確認サイト

数日後に正式な合格通知が届きました。これが合格通知(速報)で述べられているdigital badgeなのでしょうか?

格通知(確報)

追記2024/03

ネットで調べたらbasnoという会社のデジタルバッジが発行されるそうで、合格後にデジタルバッジを請求できるメールが来るのだとか。3月になっても来ていなかったのでカスタマーセンターに問い合わせたら、メールが届きました。

デジタルバッジの付与メール