humgfk’s blog

趣味(主に旅行)について書きます

2024/02時点のエジプトに関する情報

内容

  1. 最新情報が欲しかった...
  2. 観光スポットの入場料
  3. 電車
  4. お金
  5. 物価
  6. ハンハリーリ
  7. 治安(外務省の渡航情報)

最新情報が欲しかった...

日本人にとって馴染みのある旅行ガイド「地球の歩き方」。 2024/2時点では、エジプト編は2021-2022のものが2020年に発行され、2023年に改定があったものの、ほとんどの情報は2020年時点のものであり更新されていない。 海外のガイドブックLonely Planet2024年のものが発行されているが、当然すべて英語なので日本語で情報が欲しい人には向かない。 そこで、2024/2にエジプトに行った際に知っておいたら良いだろうなぁと思った情報を、今後エジプトへの旅行を考えている人に向けて記録しておく。

観光スポットの入場料

観光スポットの最新の入場料はEgy-Monumentsというエジプト政府が作成したであろうWebサイトに書かれている。アラブ人と外国人向けでかなり値段に差がある。このサイトからオンラインで事前にチケットも購入できる。 現地でチケットを購入する際には、基本的にクレジットカードでの購入(VISA, Masterは使用可、その他は不明)となり、現金は使用できない *1。ただし、アブシンベル神殿など観光客が多く集まるのにチケット売り場の窓口が少ない場所では、チケット窓口とは別に現金でチケットを売ってくれる職員の人が現れる。

チケットを購入したら荷物チェックをして(荷物チェックがないところも)、チケットのQRコードをかざして入場する。

電車

エジプトの電車についてはseat61という英語のサイトが、必ずしも情報は最新ではないが、参考になるだろう。地下鉄は一番新しいLine 3以外はいつ電車が来るかは分からない。suicaのようなメトロカードがある。国鉄の時刻表は駅には張り出されておらず、チケットの窓口の人が教えてくれる。窓口の人は必ずしも英語が喋れるとは限らない。外国人はUSDの現金払いかクレジットカードで支払う必要がある。

現在、寝台列車はabelaという会社に委託されている。寝台列車を個人で予約したい場合は、webサイトよりもスマホアプリの方が使いやすい。ただスマホアプリは数日経つと自動でアカウントからログアウトされるようだが、アプリ側にはログイン時の画面が表示され続けるので、検索機能を使うとずっとローディング状態になる。この場合は一度アプリのログアウトボタンを押してログアウトしてから再ログインすると、検索機能がちゃんと動く。

お金

ATMでキャッシングが一番楽だろう。町中ではUSDやEURが使えることが多いので、旅行前に現金を準備したいという人はUSDを持っとくとよい。カイロにあるチェーン店などでは当然EGP(エジプトポンド)のみの店もある。途中EGPが必要になったら、個人商店にUSDを両替してと頼むのもあり。自分は何回か頼んだ。

2024/2のEGPは5 JPY/EGP, 30 EGP/USDぐらい。ただしこの30 EGP/USDはあくまで銀行間の為替レートであり、エジプトの市中での為替レート(闇レート)とは異なる*2。この闇レートは自分が会った人から聞いた中では最大55 EGP/USD。アスワンやルクソールといった地方都市の個人商店や飲食店、タクシーの運転手は40~55 EGP/USDで両替してくれることがある。カイロの中心街ではほぼ銀行レート。カイロでも個人が闇レートを提示してくれることがあるそうだが、自分は会ってない。ホテル/ホステルの人は当然この銀行間為替レートと闇レートを把握しているので、銀行間為替レートを提示してくる。闇レートで両替してくれる人を必死に探すよりは、闇レートを提示してくれたらラッキーぐらいの感覚でいるのが良いだろう。

物価

観光スポットの入場料に外国人向け料金があったように、個人商店やレストランでも外国人向け価格を提示されることがある。現地人向け価格は、水500mlが5 EGP、水1Lが10 EGP、缶ジュース20 EGP、クロワッサンの菓子パン20 EGPぐらい。特に水は買う機会が多いので覚えておくとよい。レストランで外国人向け価格の場合、現地人向け価格で100 EGPほどのものが300 EGPになったりする。日本円で換算すると定食価格だなと思ってあきらめるしかない。Google Mapでぼったくりといったレビューがついているのは、観光客が外国人向け価格だったことに怒っていると思われる。ホテル/ホステルの人は観光客にも現地人向け価格を提示してくれる優良なレストランを知っているので、尋ねるとよい。

エジプトは日本ほどインフレを抑制できておらず物価が上昇しているため、ここに書いた値段より上がっている可能性がある。

ハンハリーリ

カイロにある大きなマーケット、ハンハリーリには朝10時ごろに行くと人が少なくてよい。昼以降は地元民も多く集まってくるためかなり人が多く、道も狭いのでとてもストレスが溜まる。

このブログで紹介されているQueen Nefertariは、日本語がわかる店員がいて店が綺麗で質の良い土産物が置いてあり、Khan El Khalili Shopping Centerの二階にある。ただし、Khan El Khalily Shopping Centerの入り口にゲートはあるが、このブログ中のゲートの写真は近くのカフェKhan El Khalili Restaurant et Naguib Mahfouz Coffee Shopのものである(このカフェもまた雰囲気が良い)ことに注意。

また、ハンハリーリを歩いているとJordiと書かれた買い物袋を掲げた観光客をよく見かけるであろう。Jordiもまた値段がついている土産物屋であり、ツアーで観光客が押し寄せる店である。エジプト土産としてそこらへんで売っている小物を買いたいけど、値段分からないし、値段交渉めんどくさいという人はJordiに行くとよい。USDも使える。場所はCamel Bazar横の階段を上ったところにある。周りの店の人にJordiはどこか聞いたら教えてくれるだろう(もちろん、「Jordiよりいい店知ってるから来なよ」と勧誘を受けるが)。

治安(外務省の渡航情報)

外務省が公表するエジプトの渡航情報を見ると、ナイル川周辺はレベル1、シナイ半島は大半がレベル3、その他がレベル2になっている。 注意するに越したことはないが、レベル1だからと言って過剰に恐れる必要はない。観光客は多い(特に中国人)。

砂漠の中にあるオアシスはレベル2になっているが、現在は街中でもツアーの募集があるぐらい行きやすくなっている。siwaオアシスには高速バスが出ている。bahariyaオアシスはツアーがある。かつては下記の事件を受け、エジプト政府から地元民にツアーを募集しないよう通達があったようだが、今はカイロを歩いていれば勧誘されるほど。

 西部及び南部の砂漠地帯(地中海に面したマルサ・マトルーフからアレキサンドリアまでの沿岸地域、ファイユーム県市街地と農業地帯、ブハイラ県ワーディ・ナトルン周辺以北、及び上エジプトの西デザート・ハイウェイ以東を除く)では、エジプト政府によるテロリスト掃討作戦に巻き込まれるおそれがあります。2015年9月には、西部砂漠で、メキシコ人観光客らが乗っていた4台の車両がテロリストのものと誤認されて発砲され、メキシコ人を含む計12人が死亡、10人が負傷する事案が発生しています。

シナイ半島には私は行っていないので分からないが、旅の途中で、シナイ半島のダハブに行った人とシャルムエルシェイクに行った人に聞いた限りはこの二か所は大丈夫そうだった。

2024/2時点の危険情報マップ

*1:エジプトの観光地の決済システムはefinance investment groupが一手に担っている

*2:2022年にエジプトは通貨の切り下げを行ったほか、エジプト国民の外貨引き出しに対して制限をかけたりするなどしたため、EGPがエジプト国民から信頼されていないようである